筆力を上げるための実践法

2018/09/21

良質なシナリオを書くため、どんな訓練をすれば良いのか?

amazonで注文すればメソッド・作法を書いた本はたくさん手に入りますし、
そこに載っているような情報を発信しても無意味なので、
もっと実践的なことをお伝えできればと思います。

ここをご覧下さっているのは、主にシナリオライターをお捜しになっている
ゲーム関連企業勤務の方々なので、
その意味ではダイレクトで役に立たないかもしれませんが、
「谷崎央佳はこういう訓練を普段からしている人だ」
と思っていただければと。

筆力を高める訓練方法はズバリ、
「映画を1.1倍速~1.3倍速で鑑賞しつつ、脚本を自分の手で書き起こしてみる」
(さすがに手書きはいろんな意味で厳しいため、デジタルで。
 再生を一時停止したり、戻してみたりするのは全然OKです)
これに尽きます。

「見て」、同時に「書く」。
インプットとアウトプットの両方を同時に兼ねる、最強の訓練方法です。

理屈や方法論はある程度ショートカットし、
脚本を血肉としてそのまま自分の内側に取り込んでしまうわけです。
この習慣を続けることで、執筆速度も構成力も即時対応力も確実に向上します。
自分はこの13年ほど、現在に至るまで、
それこそ仕事がどれだけ忙しくともこの習慣を継続しています。

また、書いた脚本データは自分自身の資料として役立ちます。

ただでさえ情報が氾濫しすぎている世の中です。
映画や小説を貪るようにインプットしたところで
ものの一週間と経たないうちにその記憶はあやふやになり、
どんな内容だったか思い出す事ができなくなってしまいます。

後から読み返すことのできる「資料」を手元に置いておくと、
実際、とても助かる局面が多いです。

現在プロで活動されているライターは特に素材を選り好みする必要はないと思いますが、
シナリオライター志望の方がこの訓練法を実践する場合、
最初のうちは、脚本を書き起こす映画は厳選すべきです。

オールタイムベスト級の
「ローマの休日」
「ポセイドン・アドベンチャー」
「十二人の怒れる男」
あたりから取り組んでみるのと、シナリオ作法の本を併読するとよいと思います。

明日はまた別の話題について記事を書きます。

お付き合いくださりありがとうございました。